ドル建て保険を解約するとき、解約返戻金を「米ドルのまま受け取るか」「日本円に換えて受け取るか」で迷う方もいるのではないでしょうか。
私もドル建て保険を解約した際、解約返戻金を米ドルのまま受け取ることにしました。受取先に選んだのは、以前から楽天証券やNISAとの連携に使っていた楽天銀行です。
実際に手続きを進めてみると、円普通預金だけを意識していたため、米ドルのまま受け取るには外貨普通預金を利用することを最初は理解していませんでした。また、受取時には送金受取手数料もかかりました。
一方で、私の場合は手続きをWeb上で進めることができ、郵送や銀行窓口への来訪がなかった点は大きなメリットでした。
この記事では、ドル建て保険の解約返戻金を楽天銀行で受け取った実体験をもとに、受取方法、必要だった準備、実際にかかった手数料、利用して感じたメリットと注意点を紹介します。
※本記事は筆者個人の体験をまとめたものです。保険会社、契約内容、送金元の金融機関、受取時期などによって手続きや費用は異なります。
結論|楽天銀行で解約返戻金を米ドルのまま受け取れた
私の場合、ドル建て保険の解約返戻金を楽天銀行で米ドルのまま受け取ることができました。
ポイントを先にまとめると、次のとおりです。
| 項目 | 私のケース |
|---|---|
| 受け取った資金 | ドル建て保険の解約返戻金 |
| 受取通貨 | 米ドル |
| 受取金額 | 1万ドル台 |
| 入金先 | 楽天銀行の外貨普通預金 |
| 送金受取手数料 | 2,450円 |
| 手数料の引落先 | 円普通預金口座 |
| 手続き | Web上で完了 |
| 郵送・窓口来訪 | 私のケースでは不要 |
楽天銀行の公式案内でも、海外の金融機関からの送金や国内金融機関からの外貨建て送金を、楽天銀行口座で受け取れると説明されています。
外貨で到着した資金は、円に交換して円普通預金へ入金する方法と、同一通貨のまま外貨普通預金へ入金する方法から選択できます。
ただし、着金しただけで自動的に受取完了になるとは限りません。楽天銀行へログインし、送金内容を確認して受取手続きを行う必要があります。
ドル建て保険の解約返戻金をドルで受け取った理由
ドル建て保険の解約返戻金を受け取る際、保険会社や契約内容によっては、米ドルで受け取るか、日本円に換えて受け取るかを選べる場合があります。
私は、解約時点ですべてを急いで日本円へ換える必要がなかったため、まず米ドルのまま受け取ることにしました。
米ドルで受け取れば、円へ交換する時期を自分で判断できます。一方で、為替相場がその後どう動くかは分かりません。円安が進めば円換算額が増える可能性がありますが、円高になれば減る可能性もあります。
そのため、ドルでの受取が必ず有利というわけではありません。生活費などで早く日本円が必要な場合は、為替変動を避けるために円で受け取る考え方もあります。
最初に戸惑ったのは円普通預金と外貨普通預金の違い
私が最初に勘違いしていたのは、楽天銀行の円普通預金口座があれば、そのまま米ドルも受け取れると思っていたことです。
正確には、米ドルで到着した資金を米ドルのまま受け取る場合、入金先は外貨普通預金になります。円普通預金へ入金する場合は、楽天銀行所定の為替レートで日本円へ交換されます。
現在の楽天銀行公式サイトでは、個人口座内に外貨普通預金口座があり、外貨の受取にあたって事前に別口座を開設する必要はないと案内されています。
私自身は手続きの際に「ドルを受け取るには外貨普通預金を使う」という点を初めて理解しました。
「楽天銀行の口座を持っているから準備は終わっている」と思い込まず、次の点を事前に確認しておくと安心です。
- 受け取る通貨は米ドルか日本円か
- 外貨のまま受け取る場合の入金先
- 保険会社へ伝える銀行情報
- マイナンバーの提供状況
- 円普通預金に受取手数料分の残高があるか
楽天銀行で米ドルを受け取るまでの流れ
手続きの細部は保険会社や契約によって異なりますが、私の場合はおおむね次の流れでした。
1.保険会社へ解約を申し込む
まず、保険会社へドル建て保険の解約を申し込みました。
この段階で、解約返戻金の受取通貨や振込先として指定できる金融機関、必要な情報を確認します。
2.楽天銀行の受取情報を確認する
外貨送金では、銀行名や口座情報のほか、SWIFTコードなど通常の国内振込とは異なる情報が必要になる場合があります。
入力ミスがあると入金が遅れたり、送金元へ返金されたりする可能性があるため、楽天銀行の公式ページに掲載された情報を確認しながら手続きを進めました。
3.楽天銀行からの到着案内を確認する
楽天銀行へ送金が到着した後、登録しているメールアドレスなどで案内を確認します。
楽天銀行では送金目的や送金内容を確認するため、追加の回答や確認書類の提出を求められる場合があります。案内が届いたら、期限内に対応する必要があります。
4.ログイン後に受取手続きを行う
楽天銀行へログインし、送金内容を確認して受取手続きを行います。
私の場合は、郵送書類のやり取りや銀行窓口への来訪はなく、Web上で手続きを完了できました。
5.外貨普通預金へ米ドルで入金される
受取手続きの確認後、解約返戻金が米ドルのまま外貨普通預金へ入金されました。
受取金額は1万ドル台です。個人情報や契約内容が特定されないよう、この記事では正確な金額や日付、保険会社名などは掲載していません。
実際にかかった手数料は2,450円
楽天銀行で海外送金・外貨送金を受け取る際には、送金受取手数料がかかります。
私が利用した際は、2,450円が楽天銀行の円普通預金口座から引き落とされました。これは現在の楽天銀行公式サイトに掲載されている送金受取手数料と同じ金額です。
ここで注意したいのは、米ドルで受け取る場合でも、受取手数料は円普通預金から引き落とされることです。
楽天銀行の案内では、円普通預金の残高が手数料に満たない場合、受取手続きができないとされています。そのため、外貨送金の到着前に円普通預金の残高も確認しておく必要があります。
また、送金経路によっては中継銀行などで別の手数料が発生する場合もあります。最終的な受取額については、楽天銀行の手数料だけでなく、保険会社や送金元にも確認しておくと安心です。
楽天銀行で受け取って良かったこと
Webですべての手続きを進められた
私が特に助かったのは、受取に関する手続きをWeb上で進められたことです。
平日に銀行窓口へ行ったり、書類を郵送したりする必要がなく、自宅から対応できました。仕事をしながら手続きを進める立場としては、大きなメリットに感じました。
ただし、送金内容によっては追加確認や書類提出が必要になる場合があります。「誰でも必ずWeb操作だけで即日完了する」という意味ではない点には注意してください。
すでに使っている口座へ資金をまとめられた
楽天銀行は、もともと楽天証券やNISAとの連携に利用していた口座でした。
新しく別の銀行口座を開設して管理先を増やすのではなく、普段から確認している楽天銀行で受け取れたため、資産形成に関する資金の管理先をまとめやすかったです。
楽天銀行と楽天証券を利用している場合は、マネーブリッジを設定することで、円普通預金と証券口座の資金移動を効率化できます。
ただし、楽天銀行が受け取った外貨を、外貨のまま楽天証券へ移動できるわけではありません。楽天銀行公式サイトでは、楽天証券宛てを含め、受け取った外貨を外貨のまま送金できず、円普通預金を経由する必要があると案内されています。
関連記事:楽天銀行マネーブリッジとは?金利・メリット・設定方法を初心者向けに解説
受け取った米ドルはすぐに円へ換えなかった
私は解約返戻金を受け取った直後には、すべてを日本円へ交換しませんでした。
すぐに使う予定のない資金だったため、外貨普通預金に置いたまま為替相場を確認し、後日、1ドル158円前後の時期に大部分を日本円へ交換しました。
結果だけを見ると円換算額を確認しながら交換時期を選べましたが、これは将来の為替相場を正確に予測できたという話ではありません。逆方向に動けば、受取時より円換算額が減っていた可能性もあります。
外貨のまま受け取る場合は、次の点を考えておく必要があります。
- いつ日本円へ交換するか
- 為替変動をどこまで許容できるか
- 日本円で使う予定の時期
- 円へ交換するときの為替手数料
- 外貨預金が預金保険制度の対象外であること
「円安になるまで待てばよい」と単純に考えるのではなく、必要な時期や金額に応じて判断することが大切です。
楽天銀行で受け取る前に確認したい注意点
円普通預金の残高を確認する
送金受取手数料は円普通預金から引き落とされます。残高不足で受取手続きが止まらないよう、事前に必要額を入金しておきます。
マイナンバーの提供状況を確認する
楽天銀行は、海外送金の利用にはマイナンバーの提供が必要と案内しています。未提供の場合は、必要な手続きを確認しておきましょう。
保険会社へ伝える情報を公式サイトで確認する
外貨送金で使用する情報は、通常の国内振込とは異なります。ブログやSNSの古い情報をそのまま使わず、手続き時点の楽天銀行公式サイトと保険会社の案内を確認してください。
外貨をそのまま出金・送金できるとは限らない
楽天銀行で受け取った外貨は、外貨のままATMから出金することはできません。また、楽天証券への移動を含む外貨建て送金にも制限があります。
将来その米ドルをどのように使いたいのかまで考え、楽天銀行のサービス内容が目的に合うか確認する必要があります。
為替差益や保険の利益には税金が関係する場合がある
ドル建て保険の解約返戻金に関する税金は、保険料を負担した人、受取人、受取方法、払込保険料と返戻金の差額などによって変わります。
国税庁によると、保険料の負担者本人が一時金として受け取る場合は、原則として一時所得になります。一方、保険料負担者と受取人が異なる場合は、贈与税の対象となる場合があります。
また、外貨を受け取った後に円へ交換した場合の為替差益についても、状況によって税務上の確認が必要です。金額が大きい場合や判断に迷う場合は、税務署や税理士へ相談してください。
楽天銀行でのドル受取が向いている人
今回の経験から、楽天銀行で米ドルの受取を検討しやすいのは、次のような人だと感じました。
- すでに楽天銀行を利用している人
- ドル建て保険の解約返戻金を米ドルで受け取りたい人
- すぐに全額を日本円へ交換する必要がない人
- Web中心で手続きを進めたい人
- 楽天銀行や楽天証券に資産管理をまとめたい人
反対に、受取後すぐ日本円で使う予定がある場合や、為替変動を避けたい場合は、最初から円で受け取る方法も比較したほうがよいでしょう。
よくある質問
楽天銀行の円普通預金だけで米ドルを受け取れますか?
米ドルで到着した資金を米ドルのまま受け取る場合は、外貨普通預金へ入金されます。日本円へ交換して受け取る場合は、円普通預金へ入金されます。
楽天銀行の現在の案内では、個人口座内に外貨普通預金口座があり、受取前に別口座を新規開設する必要はないとされています。実際の画面や条件は変更される可能性があるため、手続き時に公式サイトをご確認ください。
楽天銀行でドルを受け取ると手数料はいくらですか?
2026年9月確認時点で、楽天銀行の海外送金・外貨送金の送金受取手数料は1件2,450円です。私が受け取った際も、円普通預金から2,450円が引き落とされました。
中継銀行などで別途手数料が発生する場合があります。
解約返戻金の受取手続きはWebだけでできますか?
私の場合、楽天銀行側の手続きはWeb上で完了し、郵送や窓口への来訪はありませんでした。
ただし、楽天銀行による送金内容の確認や、保険会社側の解約手続きで書類が必要になる場合があります。すべてのケースでWebだけで完結するとは限りません。
ドルと円のどちらで受け取るのがお得ですか?
一律には決められません。米ドルで受け取れば円へ交換する時期を選べますが、為替変動リスクを負います。円で受け取れば管理はしやすくなりますが、適用される為替レートや手数料を確認する必要があります。
受取後に資金を使う時期、為替変動への考え方、手数料を比較して判断しましょう。
まとめ|楽天銀行でのドル受取は事前確認が大切
ドル建て保険の解約返戻金を、楽天銀行で米ドルのまま受け取った実体験を紹介しました。
私のケースでは、1万ドル台の解約返戻金を外貨普通預金で受け取り、送金受取手数料として2,450円が円普通預金から引き落とされました。
最初は円普通預金があれば米ドルもそのまま受け取れると思っていましたが、米ドルのまま受け取る場合は外貨普通預金へ入金される仕組みを理解しておく必要があります。
実際に使って良かったのは、Webで手続きを進められ、郵送や窓口来訪がなかったことです。また、もともと楽天証券やNISAとの連携に利用していた楽天銀行へ、資産形成に関する資金をまとめられた点も便利でした。
これから受け取る方は、少なくとも次の項目を確認しておきましょう。
- 米ドルと日本円のどちらで受け取るか
- 外貨普通預金の取扱い
- 円普通預金の手数料分の残高
- マイナンバーの提供状況
- 保険会社へ伝える送金情報
- 受取後に米ドルをどう管理するか
- 解約返戻金や為替差益に関する税金
サービス内容や手数料は変更される可能性があります。実際に手続きをする際は、楽天銀行と契約中の保険会社の最新情報を確認してください。
関連記事:楽天銀行マネーブリッジとは?金利・メリット・設定方法を初心者向けに解説
参考資料
※参考資料は2026年9月14日に確認しました。
免責事項
本記事は、筆者の実体験と記事作成時点の公開情報をもとにした一般的な情報提供を目的としています。特定の金融商品、保険契約、外貨預金または為替取引を推奨するものではありません。
手続き、手数料、為替レート、税務上の取扱いは、契約内容や利用条件、法令改正などによって異なります。最新情報は楽天銀行、保険会社、国税庁などの公式情報をご確認ください。税務上の判断については、税務署または税理士へご相談ください。



コメント