はじめに:iDeCo、やめたくなったらどうなるの?
「iDeCoって途中でやめられるの?」「始めるのが不安…」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
実は、私自身はまだiDeCoに加入していません。
理由は、まずは使いやすくて柔軟なNISAを優先したいからです。
でも、もし将来iDeCoを始めたとき「やめたくなったらどうなるのか?」を知っておきたくて、今回あらためて調べてみました。
この記事では、iDeCoを途中でやめたくなったときの選択肢や注意点を、初心者の視点でわかりやすく解説していきます。
✅ iDeCoは原則「60歳まで引き出せない」
まず押さえておくべき大原則。
iDeCoは途中で現金化できません。
- 掛金を積み立てても、60歳までは一切引き出せない
- 「やめる=解約」ではなく、「やめたくても運用が続く」イメージ
つまり、「途中でやっぱり現金が必要になった」というときにも、iDeCo資産は使えないという前提があります。
✅ 積立を止めることは可能!でも注意点あり
「もう積立がきついな…」と思った場合、掛金の一時停止は可能です。
▶ 積立の一時停止(加入者資格は継続)
- 掛金だけストップして、運用は継続
- 「加入者」から「運用指図者」に切り替わる
- 再開は可能だけど、手続きに時間がかかることも
ただし、積立を止めても手数料は毎月発生するので、放置すると資産が目減りしてしまいます。
✅ iDeCoを完全にやめる(脱退)には厳しい条件がある
「もう完全にやめたい!資産を引き出したい!」という場合でも、
iDeCoの脱退には非常に厳しい条件があります。
▶ 脱退一時金の条件(2025年7月時点)
- 資産が25,000円以下
- 最後の掛金から6ヶ月以上経過
- 企業年金に加入していない
- 国民年金の第2号被保険者(=会社員)ではない
正直、この条件をすべて満たすのはかなり難しく、
会社員が普通に働いている間はほぼ脱退できないと考えておいた方がよさそうです。
✅ 積立を止めたまま放置するとどうなる?
❶ 管理手数料が資産から引かれる
積立をやめても、以下のような口座維持手数料は継続してかかります。
手数料項目 | 月額の目安 |
---|---|
国民年金基金連合会 | 約105円 |
事務委託先金融機関 | 約66円 |
運営管理機関 | 0〜数百円(金融機関による) |
年間にすると1,500円〜3,000円ほどのコストになります。
❷ 再開するには手続きが必要
一度停止すると、再開時に書類の提出や審査が必要になることもあります。
「再開したいのに時間がかかる」こともあるので要注意です。
❸ 商品の見直しでリスクを下げることもできる
積立を止めても、資産はそのまま運用されます。
不安なときは、定期預金などの元本確保型商品に変更することも可能です。
✅ やめる前に見直したい4つの選択肢
状況 | 選択肢 | メリット | デメリット・注意点 |
---|---|---|---|
家計が厳しい | 積立の一時停止 | 支出をゼロにできる | 手数料が発生し続ける |
金額がきつい | 掛金額を減らす | 最低5,000円まで引き下げ可能 | 将来の資産は減る |
リスクが心配 | 商品を変更 | 定期預金などに切替可能 | 利回りはほぼゼロ |
どうしても無理 | 脱退一時金 | 資産を引き出せる可能性あり | 条件が非常に厳しい/再加入できない場合あり |
🔔 脱退すると再加入できない可能性も…
「脱退一時金」を受け取ると、将来iDeCoに再加入できない可能性があるという点にも注意が必要です。
制度上、脱退したあとに再び加入するのはかなりハードルが高く、
一度抜けたら戻れない前提で考えておく必要がありそうです。
✅ まとめ:iDeCoは柔軟な見直しが大事
iDeCoはたしかに「60歳まで引き出せない」などの制約がありますが、
「途中で積立を止める」「商品を変える」「掛金額を下げる」といった選択肢もあります。
今のところ、私はiDeCoよりNISAを優先していますが、
制度の仕組みや注意点をあらかじめ知っておくことで、将来の選択肢の幅も広がると思いました。
📝免責事項
本記事は2025年7月時点の情報をもとに作成しています。
制度は変更されることがあるため、最新情報は金融庁やiDeCo公式サイトをご確認ください。
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