はじめに
いよいよ私の勤務先でも「企業型確定拠出年金(企業型DC)」が導入予定とのこと。
「節税になるらしいけど、実際どうなの?」
「NISAやiDeCoとどう違うの?」
そんな疑問を持つ40代会社員の方に向けて、
✅ 企業型DCの基本とメリット
✅ iDeCoやNISAとの違い
✅ 私自身の活用プラン
をわかりやすくまとめていきます。
企業型確定拠出年金(企業型DC)とは?
企業が掛金を拠出し、従業員が自分で運用先を選んで積み立てていく年金制度です。
運用成績によって将来の受取額が変動する「確定拠出型」の仕組みになっています。
✅ ポイント
- 会社が用意してくれる制度(企業年金の一種)
- 掛金は原則、会社が負担(マッチング拠出で自分でも追加できる場合も)
- 掛金や運用益は原則非課税
- 原則60歳以降に受け取る
企業型DCの節税メリットは?
企業型DCでは、**自分で上乗せ拠出した分(マッチング拠出)が「全額所得控除」**となり、以下の節税効果が期待できます。
📊 シミュレーション:年収650万円・月1万円拠出した場合
税区分 | 税率(概算) | 節税額(年間) |
---|---|---|
所得税 | 約20% | 約24,000円 |
住民税 | 約10% | 約12,000円 |
合計 | – | 約36,000円 |
※課税所得によって税率は異なります。あくまで一例です。
👉 5年積み立てれば18万円の節税効果。老後資金を作りながら、今の家計にもプラスです。
iDeCo・NISA・企業型DCの違いを比較
どの制度も「老後資産形成に活用できる制度」ですが、特徴やメリットはそれぞれ異なります👇
✅ 制度比較早見表
項目 | NISA | iDeCo | 企業型DC |
---|---|---|---|
掛金 | 自分で拠出 | 自分で拠出 | 会社が拠出+自己拠出(任意) |
掛金の控除 | なし | 全額所得控除 | 全額所得控除(自己拠出分) |
運用益 | 非課税 | 非課税 | 非課税 |
受取時の課税 | 非課税 | 退職・年金控除適用あり | 退職・年金控除適用あり |
引き出し自由度 | いつでもOK | 60歳まで不可 | 60歳まで不可 |
転職時の移換 | 不要 | 手続き必要 | 手続き必要 |
👉 NISAは自由度が高く、企業型DC・iDeCoは節税効果が高い。
うまく併用するのが理想的です。
私の企業型DC 活用プラン
私は現在45歳、以下のような状況をふまえて、企業型DCには積極的に参加予定です。
- ✅ iDeCoは未加入(資金的な余裕がまだない)
- ✅ 住宅ローン返済中(ペアローン/団信加入済)
- ✅ 子どもの教育費は新NISAを活用して対応予定
- ✅ 新NISA(つみたて投資枠)→ 私:月10万円/妻:月3万円
- ✅ 現金は生活費6ヶ月分のみ保持、それ以外は投資へ
- ✅ ボーナスはなし(安定した積立重視)
企業型DCの運用戦略(私の場合)
項目 | 戦略 |
---|---|
マッチング拠出 | 月1万円を目安に設定予定 |
投資対象 | 信託報酬の低いバランス型ファンドが基本 |
リスク分散 | NISAとの分散を意識(重複しすぎないよう調整) |
流動性 | 流動性がない資産として、生活防衛資金と切り分けて運用 |
注意点と活用のコツ
注意点 | 解説 |
---|---|
60歳まで引き出せない | 教育費や医療費には使えないため、生活資金とのバランスが必要 |
転職時の移換が必要 | 放置すると「管理手数料」がかかる可能性があるので注意 |
自由に運用できない商品もある | 企業側のラインナップ次第で商品が限られる |
まとめ
✅ 企業型DCは会社が掛金を拠出し、老後資金を形成できる制度
✅ マッチング拠出すれば節税メリットが大きい(年間3~4万円も)
✅ NISA・iDeCoと違い、手取りを減らさずに積み立てられるのも魅力
✅ 60歳まで引き出せないので、生活資金と明確に分けて考えるのが大切
免責事項
当ブログに掲載している情報は、個人の経験や調査に基づく内容であり、投資を勧誘・推奨するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行っていただきますようお願いいたします。また、記事の内容についてはできる限り正確な情報を提供できるよう努めておりますが、最新の制度変更や状況によっては情報が古くなる場合があります。その際はご自身で最新情報をご確認ください。
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次回は
「40代からの保険の見直し|医療保険・生命保険の最適化」
について、家計に効く保険の考え方を深掘りします!
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