🟦 はじめに|投資信託ってどう選べばいいの?
「投資信託って、どれを買えばいいんだろう…?」
つみたてNISAやiDeCo、新NISAなどで投資を始めたばかりの方にとって、最初の関門が「投資信託の選び方」です。
私も最初は「なんとなく有名そうなファンド」や「ランキング上位」に手を出していました。でも調べてみると、実はチェックすべきポイントがちゃんとあるんですね。
今回は、私自身の勉強メモも兼ねて「初心者が知っておきたい投資信託の見方」を整理してみました。
🟦 投資信託には種類がある|インデックス?アクティブ?
まず大きく分けると、投資信託には以下の2つのタイプがあります。
種類 | 特徴 | 信託報酬 |
---|---|---|
インデックスファンド | 市場指数に連動した運用(例:S&P500、日経平均) | 低い(0.1〜0.3%程度) |
アクティブファンド | プロが市場を上回る成果を狙って運用 | 高い(0.8〜1.5%以上も) |
初心者が最初に選ぶなら、低コストで分散が効くインデックスファンドが基本です。
🟦 ✔ 投資信託を選ぶときに見るべき5つのポイント
初心者が投資信託を選ぶときは、次の5つをチェックしましょう。
- 信託報酬(手数料)
- 純資産総額
- ベンチマーク・運用方針
- 投資対象(地域・資産クラス)
- 運用期間と安定性
では、それぞれ順番に見ていきます。
✅ ① 信託報酬(運用のための手数料)
投資信託には、「運用してもらうための手数料(=信託報酬)」がかかります。
この手数料は、自分で払うのではなく、ファンドの資産から自動的に引かれます。つまり、知らないうちに毎年少しずつ引かれているイメージですね。
📌 たとえば…
保有金額 | 信託報酬 | 年間の手数料 |
---|---|---|
100万円 | 0.1% | 1,000円 |
100万円 | 0.5% | 5,000円 |
100万円 | 1.0% | 10,000円 |
🔍 長く持つほど、コストの差は大きくなる!
信託報酬 | 毎年のコスト | 20年間の累計コスト(概算) |
---|---|---|
0.1% | 約1,000円 | 約2万円 |
0.5% | 約5,000円 | 約10万円 |
1.0% | 約10,000円 | 約20万円 |
※これは元本100万円の場合の簡易試算です。運用益などは含んでいません。
✅ 長期運用を前提とするなら、信託報酬は「0.1〜0.3%程度」の低コスト商品を選ぶのが基本です。
✅ ② 純資産総額
ファンドの規模(=集まっているお金の総額)も重要です。
- 数十億円以上あれば安心
- 数億円未満だと繰上償還(早期終了)のリスクも
人気のインデックスファンドは、数千億〜数兆円規模もあります。
✅ ③ ベンチマーク・運用方針
ファンドが「何に連動しているか(=ベンチマーク)」を見ましょう。
- S&P500 → 米国大型株
- MSCI ACWI → 全世界株
- TOPIX → 日本株全体
インデックス投資では、ベンチマークが成績を決めます。
✅ ④ 投資対象(地域・資産クラス)
- 米国株、全世界株、日本株、新興国株など
- 株式、債券、不動産などの資産クラス
地域や対象が偏っていないか、分散されているかも確認しましょう。
✅ ⑤ 運用期間と安定性
- 設定から長く続いているか(5年以上が目安)
- 過去の成績に極端なブレがないか
新設ファンドより、実績のあるファンドのほうが安心感があります。
🧑💼 実際に選んでいる投資信託(筆者の実例)
私は現在、つみたてNISA(新NISAのつみたて投資枠)で以下の4つを毎月10万円ずつ分散しています。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・VT)
楽天キャッシュのクレジット積立枠が拡大されたのを機に、分散を意識してポートフォリオを見直しました。
📝 まとめ|「わからないから」こそ、基本に忠実に
初心者のうちは、商品を選ぶのに迷ってしまうことも多いですが、以下のような基本ポイントを押さえることで判断がしやすくなります。
- 手数料(信託報酬)が低い
- 純資産が多く安定している
- 実績のあるベンチマーク
- 分散された投資対象
- 長く続いているファンド
そして何より大事なのは「無理なく続けられること」です。
⚠ 免責事項
本記事は筆者の個人的な投資経験・調査に基づく内容であり、特定の金融商品・投資手法を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴います。最終的な判断はご自身で行ってください。
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