【円安のときどうする?】ドル建て商品の考え方|今買うべき?待つべき?

🏠 家計管理

🏠 はじめに|円安のとき、ドル建て商品って高いの?

最近のニュースでたびたび取り上げられる「円安」。
1ドル=150円を超える場面もあり、私たちの生活や資産運用に少なからぬ影響を与えています。

そんな中で、

💬「ドル建ての商品って今買っていいの?」
💬「米国株やドル建て保険って高すぎない?」

と迷っている方も多いのではないでしょうか?

この記事では、**「円安時にドル建ての商品をどう考えるべきか」**をテーマに、
投資・買い物・保険・海外サービスなど様々な視点からやさしく解説します。


💵 ドル建て商品とは?代表的なものを整理しよう


✅ 投資関連

  • 米国株(S&P500、VTIなど)
  • 米国ETF(VOO、QQQなど)
  • 外貨預金(ドル預金)
  • 外貨建てMMF(マネー・マーケット・ファンド)
  • ドル建て生命保険・年金保険

✅ 買い物・サービス

  • 海外通販(Amazon.com、B&Hなど)
  • 海外旅行(航空券・ホテル代など)
  • 海外ソフトウェアやサブスク(Adobe、Dropbox、Notionなど)

🔄 円安で何が起きているのか?おさらい

現在の円安は、アメリカの高金利政策と日本の低金利政策の差が主な要因です。
これによりドルが買われ、円が売られ、結果的に「1ドルあたりの円の負担」が増えています。

例えば…

  • 1ドル=100円 ➡ 100ドルの商品 → 10,000円
  • 1ドル=150円 ➡ 100ドルの商品 → 15,000円

円安になると、同じドル建て商品が「割高」に感じられるのです。


❓ ドル建て商品は「今買うべき」なのか?

判断に迷う方のために、3つの視点で考えてみましょう。


🧠 視点①|為替リスクを含めて判断する

ドル建て商品は、為替によって実質価格が変動します。
円安時に購入すると、円換算では高く見えるのが一般的。

しかし、長期投資や長期使用を前提とするなら、為替のタイミングを細かく狙うのは難しいというのが現実です。

💡 短期的なコストではなく、「長期的に必要かどうか」で考えることが大切です。


📈 視点②|資産の通貨分散として考える

日本円だけに偏った資産構成は、インフレや円安リスクに弱いともいわれています。

  • 🪙 円建て預金や保険だけだと、日本経済の影響を受けやすい
  • 🌍 ドル資産を少しでも持つことで、リスクを分散できる

とくに、米国株やドル建て保険などは、長期保有前提なら“通貨ヘッジ”として有効です。


🛍️ 視点③|必要なものは「今の為替」で判断する

海外通販やサービスの場合、「待てば安くなる」保証はありません。
円高になるまで待っている間に、

  • 商品価格が値上がりする
  • サービス内容が改悪される
  • 欲しい物が売り切れる

というケースも多く、時間のロスや機会損失にも注意が必要です。


📊 ケース別:円安時にどう考える?


🟢 【米国株・ETF】

長期投資目的なら継続購入もあり

  • 毎月積立なら「ドルコスト平均法」で為替も平準化される
  • NISA口座など非課税制度を活用して「タイミングより時間」を重視

🟡 【ドル建て保険】

為替手数料・返戻率に注意。加入前にシミュレーションを!

  • 保険料の支払・受取時の為替レートが重要
  • 円で戻る場合、将来の為替リスクを考慮する必要あり

🧾【実体験コラム】筆者の「ドル建て終身保険」の見直し事例

✍️ 実際に私も、円高時にドル建て保険を契約し、円安時に見直した経験があります。

  • 契約時期:2019年(1ドル=110円前後の「円高」水準)
  • 商品:米ドル建て終身保険(外貨建て積立型)

その後、トランプ政権下で関税強化 → 円安が進行
このタイミングでFPと保険の見直しを実施しました。

その結果、以下の事実がわかりました:

  • このまま積立を継続すると、将来の返戻金が元本割れする可能性が高い
  • 一方で、現時点で解約すれば、為替の影響もありプラマイゼロになる

👉 総合的に判断し、解約を決断しました。

🎯 「損を避けられた」という意味では正解でしたが、
やはり為替と保険は切り離して考えにくいと痛感した出来事でした。


🟡 【海外通販・旅行】

必要なら買う。無理なら見送る。割り切りが大切

  • 数千円〜数万円の価格差で悩むより、「今使うかどうか」で判断
  • クレジットカードの為替レートや手数料にも注意

✅ まとめ|ドル建て商品は「高い」けど、「悪い」とは限らない

観点ポイント
円安時ドル建て商品が円換算で高く見える
長期投資為替変動を均すなら積立・継続保有が◎
通貨分散一部ドル資産を持つことでリスクヘッジに
実用品今必要かどうかで判断し、無理に我慢しない
実体験タイミングと目的を見直して判断することが重要

🔑 最後に:今できること3つ

  1. 💹 長期投資なら為替より「時間」を優先して判断する
  2. 🌐 海外サービス・商品は「必要性」と「予算」で考える
  3. 💰 自分の資産が「円100%」なら、少しドルを意識してみる

⚠️ 免責事項

本記事は情報提供を目的としており、投資や保険商品の購入を勧誘するものではありません。具体的な判断は、ご自身の状況や目的に応じて行ってください。必要に応じて専門家へご相談ください。

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