老後資金5000万円って本当に必要?|不安を減らす考え方と現実的な備え方

🏠 家計管理

はじめに

「老後に5000万円必要って本当?」
最近よく耳にするこの話に、正直モヤモヤしていませんか?

40代はちょうど、
✅ 教育費
✅ 住宅ローン
✅ 親の介護や医療費
など、家計にのしかかる負担が多く、「そんなに準備できるの?」と不安になる世代です。

この記事では、老後5000万円問題の正体をわかりやすく解説しながら、
「じゃあ自分はいくら準備すればいいの?」という現実的な備え方までお伝えします。


老後5000万円問題とは?

もともと話題になったのは、2019年の「老後2000万円問題」。
金融庁の報告書で「年金だけでは生活費が足りず、30年間で2000万円不足する」と指摘されたのがきっかけでした。

それが時を経て、現在では「実際は5000万円くらい必要では?」という意見が増えています。

背景には、

  • 物価上昇
  • 長寿化
  • 医療・介護費の増加
    などがあり、実際に生活コストが上がっているのは実感としてもあるはずです。

なぜ5000万円必要と言われるのか?

たとえば、ゆとりある老後生活をモデルケースで見てみると…

ゆとりある老後生活の収支シミュレーション(30年間)

項目年間30年間合計
生活費(夫婦2人)360万円1億800万円
公的年金(夫婦合計)△240万円△7,200万円
医療・介護・予備費1,000〜1,500万円
不足額の目安約4,600〜5,300万円

※「生活費:月30万円」「年金:月20万円」で試算


でも…全員に5000万円が必要なの?

結論から言うと、NO。人によって全く違います。

老後の必要資金は、「住まい・年金・支出のスタイル・健康状態」などで大きく変わります。

老後資金が「多く必要な人」と「少なくて済む人」の比較

要素多く必要な人少なくて済む人
住まい賃貸持ち家・ローン完済済み
年金受給額国民年金中心厚生年金+共働き
支出傾向外食・旅行が多い自炊・趣味が低コスト
健康状態通院・介護リスクあり健康維持できている
家族状況子の支援が長引く子どもが早期自立

👉 必要な金額は「自分の暮らし方」で大きく変わるということです。

自分に必要な老後資金を見積もる方法

以下のステップでざっくり見積もることができます。

✅ Step1:「ねんきんネット」で年金額を確認(将来の年金受給額を把握する)
✅ Step2:月の生活費を試算(住宅・食費・医療・趣味・光熱費などをざっくり見積もる)
✅ Step3:差額 × 30年で不足額を算出

老後資金の逆算例:年金と支出のギャップから見える準備額

項目月額年額30年合計
支出25万円300万円9,000万円
年金18万円216万円6,480万円
不足額7万円84万円約2,520万円

👉 年間にすると84万円、30年間で約2,500万円の準備が必要というシンプルな計算です。


不安を減らすための現実的な備え方

「いきなり5000万円は無理」と思って当然です。
でも、以下のようなステップを踏めば、確実に前に進めます。

✅ 固定費を見直して、投資に回せるお金を増やす
✅ つみたてNISA・新NISAを活用する
✅ 教育費や住宅費と老後資金を目的別で分けて管理する
✅ iDeCo・保険など「引き出せない資産」は余裕が出てから検討する

👉 「まずは月1万円から積立スタート」でも、15年後には約250万円以上に育つ可能性もあります。


まとめ|5000万円という数字に振り回されず、自分で計画を立てよう

✅ 老後5000万円問題は“目安”であり、全員に当てはまるわけではない
✅ 必要額は「自分の支出と年金の差」で計算できる
✅ 固定費見直しと制度活用で不安はかなり減らせる
✅ 小さな行動の積み重ねが安心につながる


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