はじめに
NISAというと「積み立てること」に注目しがちですが、実際にお金を使う段階でどう取り崩すかを考えておくことも大切です。
現在のNISAは非課税保有期間が無期限なので、「20年以内に売却しなければならない」という制度ではありません。必要な時期や目的に合わせて、一括売却・分割売却・定期売却などを選べます。
この記事では
✅ 取り崩し方の基本
✅ 売却タイミング
✅ 税金の注意点
✅ 楽天証券の定期売却サービス
まで、具体的にわかりやすく解説していきます。
NISAの出口戦略とは?
出口戦略とは、
「積み立てたお金を最終的にどう使うか」という計画のことです。
NISAで長期投資をする場合は
✅ 老後資金
✅ 教育費
✅ ライフイベントの出費
など、目的に合わせた取り崩し方を決めておかないと
大きく相場が変動したときにあわてて売却してしまい
後悔するケースもあります。
出口戦略を考えるタイミング
2024年から始まった現在のNISAは、制度が恒久化され、非課税保有期間も無期限になりました。そのため、非課税期間の終了に合わせて急いで売却する必要はありません。
一方、2023年までの旧つみたてNISAで購入した商品は、購入年から20年間が非課税期間です。現在のNISAとは別枠で管理されるため、旧制度分と現在のNISA分は分けて出口を考えましょう。
「非課税期間が終わるから売る」のではなく、老後資金・教育費・住宅資金など、実際にお金を使う時期から逆算して出口を考えることが基本になります。
例えば、使う予定が近づいたら一部を現金化する、数年かけて少しずつ取り崩す、といった方法があります。金融庁も、NISA資産は一部だけ売却し、運用を続けながら取り崩すことが可能と案内しています。
特に
✅ 老後の生活資金
✅ 子どもの進学資金
✅ マイホームの購入資金
など、大きな支出に合わせて
出口戦略を具体化していきましょう。
売却タイミングの考え方
一括売却 vs 分割売却
積み立てた投資信託を
一度に全部売却する方法もありますが、
一括売却は売却時点の価格の影響を大きく受けます。
一方、複数回に分けて売却すれば、売却時期を分散できます。
定率売却の考え方
毎月生活費として使いたい場合は
「定率」で売却するのも有効です。
例えば
✅ 残高の1%を毎月売却
✅ 生活費に充当
といったイメージです。
投資信託の評価額に合わせて売却額が変動するため
資産寿命を延ばしやすい特徴があります。
取り崩しを自動化する方法
出口戦略を実行するとき
「毎月売却操作するのは面倒だな」と思う方も多いです。
そんなときに活用できるのが
楽天証券の「投信定期売却サービス」 です。
楽天証券の定期売却サービスとは?
楽天証券には
積み立てた投資信託を
毎月決まった日に自動で売却して受け取れる便利なサービス
があります。
特徴と仕組み
楽天証券の投信定期売却サービスでは、次の3方式から選択できます。
- 金額指定:1,000円以上、1円単位
- 定率指定:0.01%以上50%以下、0.01%単位
- 期間指定:最終受取年月を指定して、残りの口数を分割売却
受取日は1日から28日まで選択でき、毎月だけでなく、奇数月・偶数月・特定月にも対応しています。2026年7月には、売却代金の自動出金、金額指定で年2回までの増額設定、定率指定での売却上限額設定も追加されました。
NISA口座と旧NISA口座の投資信託にも対応していますが、対象外の商品もあるため、設定時に保有商品の対応状況を確認してください。
受取方法の3つの選択肢
✅ 金額指定方式
1,000円以上を毎月一定額で受取
→ 例:毎月15日に1万円ずつ自動売却
✅ 定率指定方式
保有口数の0.01%以上50%以下を0.01%単位で売却
→ 市場価格で受取額は変動
✅ 期間指定方式
最終受取年月を決めて保有口数を等分して売却
→ 例:2050年12月まで毎月受け取るプラン
メリット
✅ 自動化で手間が減る
✅ 計画的に生活費として活用しやすい
✅ 売却時期を分散できる
私自身も、
将来の生活資金を取り崩す段階では
この定期売却サービスを活用する予定です。
積立後のゴールをきちんと決めておくと
将来の安心感が大きく変わると感じています。
取り崩し時の税金と注意点
現在のNISA口座で保有している商品は、売却益が出てもNISAの非課税対象です。
また、商品を売却すると、売却した商品の取得金額(簿価)分の非課税保有限度額が翌年以降に再利用できます。
例えば100万円で購入した商品を150万円で売却した場合、翌年以降に再利用できるのは150万円ではなく、取得金額の100万円分です。
ただし、年間投資枠がその場ですぐ復活するわけではありません。再利用できるのは翌年以降です。
旧つみたてNISAで保有している商品はどうなる?
2023年までの旧つみたてNISAで購入した商品は、現在のNISAとは別枠で管理されています。
旧つみたてNISAの商品は購入時から20年間非課税で保有でき、非課税期間が終わっても現在のNISAへロールオーバーすることはできません。
そのため、旧つみたてNISA分については「いつ購入した分か」「非課税期間がいつまでか」を別途確認しておく必要があります。
私の考えるNISAの出口プラン
私の場合は
✅ 定期売却サービスを活用して
✅ 老後の生活費に必要な分を少しずつ取り崩す
という計画を立てています。
一括売却ではなく
分割での取り崩しをベースにして
暴落リスクを避けながら
資産を活かしたいと考えています。
まとめ
✅ NISAは積立だけでなく「どう使うか」も考えておく
✅ 一括売却・分割売却・定期売却から目的に合う方法を選ぶ
✅ 現在のNISAは非課税保有期間が無期限
✅ 売却した商品の簿価分は翌年以降に再利用できる
✅ 旧つみたてNISAの保有分は現在のNISAとは別に管理する
「積立はゴールではなく、
お金を使うまでが投資」
という意識で計画しておくと
将来の安心感が変わってきます。
参考資料
- 金融庁「NISAを知る」
- 楽天証券「定期売却サービス」
- 楽天証券「投資信託定期売却取引約款 改定のお知らせ」
免責事項
本記事の内容は、筆者の経験や調査に基づいた一般的な情報提供を目的としています。特定の金融商品・サービス・投資手法を推奨するものではありません。
投資には元本割れなどのリスクがあり、必ずしも利益を保証するものではありません。最終的な判断は、ご自身の責任にてお願いいたします。
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