「年収」「総支給」「手取り」って結局どう違うの？-給与明細と一緒に基本から学んでみた

「求人票に“年収500万以上”って書いてたのに、実際に使えるお金はずっと少ない……」
「ボーナスの手取りが少なすぎて、正直ガッカリ……」

そんな疑問、ずっと持ったまま仕事していませんか？
私もそうでした。社会人歴20年を越えてようやく、ようやくです。

このシリーズでは、「年収」「総支給」「手取り」って結局どう違うのか？ という基本の“き”から、自分の給与明細を使ってお金の流れを一緒に学び直していきます。

用語	簡単にいうと…	説明
年収	1年間にもらう「額面金額」	給与＋ボーナスの合計。源泉徴収票で確認。
総支給	1か月にもらう「額面合計」	基本給・残業代・各種手当など含む総額。給与明細に記載。
手取り	実際に受け取るお金	総支給から税金・社会保険などを引いた額。口座に振り込まれる金額。

📌 モデル：月給40万円（残業代含む）＋ボーナス年2回、40代・独身・扶養なし

💡 手取りは「総支給の約80〜82％」程度が目安。
実際に使えるお金は、月給40万円でも32〜33万円程度になります。

年収は、月給や給与明細には書かれていません。
年末にもらう「源泉徴収票」の「支払金額」欄が、その年の“年収”額面です。

ここから税金や社会保険を引かれるため、実際の手取り年収は約430〜450万円になります。

違います。総支給は、基本給だけではありません。

✅ 含まれるもの：

✅ 含まれないもの：

「残業が減った」「手当が増えた」で総支給は毎月変動する額です。

あなたが**実際に使えるのが「手取り」**です。
その手取りを減らしているのが、以下の控除項目です：

✅ 控除だけで毎月7万〜9万円引かれるのが一般的です。
これを知っているかどうかで、お金への納得感が変わります。

→ 実際は月の手取りは約32万円前後です

→ 実は会社もあなたと同額以上の保険料・年金を負担しています
→ 見えない部分も含めて守られているということ

→ それだけでなく、税率や保険料の“等級”が変わる場合もあります

今月の給与明細を開いて、以下のポイントを見てみましょう：

💡 明細がわかると「どこにいくら使えるか」がリアルに見えてきます

「年収」は見かけの数字、
「手取り」こそが生活を支える“実際に使えるお金”です。

✔ 転職活動
✔ 家計の見直し
✔ 副業の収入計画
どれも、手取りのリアルを知らなければ始まりません。

本記事は一般的な制度やモデル例に基づいて作成しています。
実際の金額・控除内容は勤務先や個人条件により異なります。
給与明細や源泉徴収票、または会社の人事・税務担当へご確認ください。

👉 [年収500万円の人は、実際いくら使えるのか？｜手取り早見表で確認してみた]（※後日公開予定）